◆後輩の能力 ページ15
zm side
「こいつ、もう会えないとか言っとった」
「殺されたってことっすか？」
「かもな」
「…1階調べましたけど特に気になるものはなかったです」
「そか」
「ただ、ウチんとこの支援物資がありました」
「…
「かもしれんっすね」
面倒やなほんまに。
でも観光客にしてはあまりにも弱すぎたんよな。
「にしても、凄い本の量っすね」
「おかしいよな、これ」
パラパラと調べて分かるのは知らん文字っちゅーことだけ。
「ショッピくん、この文字見たことある？」
「いや、ないっす」
「ショッピくんがないならまずいな」
「いや、あってもまずいでしょ」
ω語でも公用語でもないんやから、なんて言われて確かにせやなと思った。
「とりあえず記憶します」
「たのんだわ」
ショッピくんの能力は"
自らが見た光景を全て記憶することができるカメラアイと、それを投影し周りに見せることの出来る能力だ。
「ふう…ここにはまた来ることになりそうですね」
「せやな、とりあえずいこか」
「迎え呼びましょか」
「こっちまで来てもらってくれ、こいつ連れて帰らなあかん」
「分かりました」
ショッピくんが、最寄りの町にいる送迎担当の大先生に連絡してもらってる間に俺もロボロに連絡を入れる。
「応答せよ、ロボロ、応答せよ」
《こちらロボロ、どうしたんやゾム》
「シャオロンの姿はなかったが、GPS持った女捕らえた」
《…そうか、連れてくるやんな？》
「ああ、観光客かもしれん。伝えといてくれ」
《わかった、オスマンとエミさんに伝えとく》
「頼んだわ」
5分で到着した大先生に担いだ女を見せると驚いてた。
「なにこの美人さん。どないしたん」
「観光客疑惑」
「へー、シャオちゃんは？」
「見つからんかった、あったんは豚のピンバッチだけや」
「その女の人が持ってたみたいですよ」
「ほうか、にしてもそれだけあるんは不思議やね」
さー、帰ろ帰ろ。なんて言いながら睡眠薬の注射を女の首にぶっ刺した大先生にはちょっと引いた。
ぶっ飛ばすでー、なんて言いながら猛スピードで運転してくれた大先生によって翌朝には本部に帰ってきた。
まだ目の冷めない女の身体検査をして地下牢にぶっ込んどいた。
ギリギリまで能力を使ったショッピくんはダウンして医務室に収容されたので俺だけでグルッペンの所に報告に行ったけど、ふむ、と言われただけやった。
「ショッピくんが色々記憶してくれてるんやけど、ダウンしとるから」
「回復してから会議する。とりあえず女が目覚めるまで見張っとけ」
「え、俺？」
「ああすまん、見張らせとけ」
「言い間違え怖すぎィ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1815人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ーーー - 好きです (3月13日 4時) (
レス) @page35 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - 楽しい作品ありがとうございます！続きも楽しみにしてます。 (2023年3月27日 10時) (レス) id: 26248b9bea (このIDを非表示/違反報告)
なな - お米様抱っこ好きですw (2022年10月15日 21時) (レス) @page28 id: 7cadbb1f0e (このIDを非表示/違反報告)
スンドゥブ左衛門(プロフ) - 無名さんさん» お返事遅くなりました。どちらに掲載したのか等をお教えいただけるのでしたら、是非お願い致します。ﾂｲｯﾀとかでご連絡頂けると助かります。 (2022年8月7日 8時) (レス) id: 2b12ea7bfc (このIDを非表示/違反報告)
無名さん - 失礼します！僕今、おすすめの作品を紹介していて、作者様のお名前と作品を出してもよろしいですか！？こちらの作品僕大好きでして…ぜひ紹介したいんです！ (2022年8月6日 11時) (レス) @page35 id: ea8e66f22c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スンドゥブ左衛門 | 作成日時：2022年6月14日 15時
