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ここが今日からお前の部屋な、上には報告書出しとくから。また説明に来んな！ じゃ！ と嵐のように帰って行こうとするゾムを引き止め、手錠を外すことを促した。するとゾムはなんて言ったと思う？
「手錠？ ああ、ソレのおもちゃやで。じゃ、」
なんて。そう一方的に告げるとゾムは忙しそうに帰って行った。見るからに本物な手錠を見て、おもちゃなんて馬鹿馬鹿しいと彼を揶揄ったが、実際に手錠の輪を触ってみたらそれが二つにパカッと割れた。呆気なく取れたおもちゃが玄関に転がるのを見て、Aは死んだ目でそれを見つめていたとさ。
手錠を玄関脇の棚に置いたAは、若干埃っぽい部屋を見渡した。人手不足の影響か廊下も確かになんだかがらんどうだった。Aは溜息をついて、部屋に入っていちばんに窓を開けた。
元々支給されているらしい備え付けのベッドとキッチン、トイレにお風呂。因みに、今日の分の食事は予め貰っている。Aはくしゃみをひとつして、制服の腕を捲った。そして雑巾と箒を取り出す。何事もなく掃除を始めようとしている時点で、Aはもう適応しつつあった。
໒꒱· ﾟ
「はい、メイド服」
「ゾムさん！ 有難う御座います」
城下町を見下ろしながら夕食を食べていると、ノックがみっつ。急いで駆け出して扉を開けると、そこには懐かしい姿が。散策しようと廊下に出ても見知らぬ人しかいないので心細かった。今この場所だとゾムだけがAがまともに会話できる相手である。Aが服を受け取ると同時に、彼は口を開く。
「おー、会いたかった？」
「はい！」
「エッ……、アッ、ソカ……」
揶揄うつもりでそんなことを言ったが、Aの直球な肯定と笑顔にびっくりしたらしい。ゾムは目を逸らしてフードを被ると、もじもじしながら部屋の中を一瞥した。
「あれっ、結構片付いとんな」
「はい、さっきまで掃除してて」
ふふん！ と片手を胸に当てるAを見てゾムはふっと笑って腕を組む。Aの部屋はL字型の廊下の隅なので、真横にある壁にゾムは凭れると、そんで、と続けた。
「これがメイドの業務内容や。Aは通常勤務やから朝の6:30からから業務が始まって基本17:00に終わるで。早速やけど明日から仕事してもらうから、朝の6:30にこの塔のロビーに到着してな。多分暫く君の面倒見てくれるメイド長がおるハズやから…… あー、あかん、なんか分からんくなってきたわ」
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
