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Aは納得した。たまに金とか銀とかのピンをつけている人を見かけたが、あれはお偉いさんだったのか。思い返せば、一般メイドや一般兵は何もピンをつけていないのに、清水などの城全体をまとめるメイド長になると金色のピンをつけている。シャオロンやショッピが胸元に着けていた金色のピンは幹部だからということだろう。
凝視すれば、ゾムさんも金色のピンを着けているような。
Aは恐る恐るゾムを見た。
「あの、つかぬ事をお聞きしますが、ゾムさんって幹部だったりします……？」
「ン？ おれ？ 幹部やで、それらしい仕事はせんけども……、ふひ、もしかしてか、かっこいい？」
「え、はい、とっても……」
Aは更にショックを受けた。ショッピと出会った時は最初から彼が幹部だと知っていたし、チーノも同様なのであまりショックにはなかったが、まさかシャオロンに続いてゾムまでお偉いさんだったなんて。確かにどおりで幹部のショッピと対等に話しているわけだ。少し考えたらわかることだった。Aは自分の言動を思い返せば浅はかだったと痛感し、打ちひしがれる。
だがゾムはゾムだし、シャオロンはシャオロンである。よっぽど無礼なことをしない限り、彼らが自分を訴えるようなことはしない気がした。
Aが根拠もない自信に満ち溢れていると、遠くから大きな足音が聞こえてAの肩が跳ねる。ショッピはその大袈裟な音に顔を顰め、ゾムはまだ誰も見えないのに「あ、シャオロンと大先生や」なんて呟く。
「A！ 無事か！？」
見事大正解。どうやって分かったのかは甚だ不明だが、そこにはシャオロンと、以前会った時より拠れたスーツの鬱が。シャオロンは慌ててこちらに来たのか少し息を荒らげているが、鬱はまるでシャオロン用の足枷みたいに弱りきった顔をしている。
Aは何となく見えた。鬱とシャオロンが二人でなにかしていた時にこの事件の報告が入り、慌てて駆けつけるシャオロンと、シャオロンを慌てて追いかける鬱の構図が。
「はい、なんとか」
「良かったぁ……」
「なんやAちゃん、殺されかけたん？」
「たぶん……」
「どおりでシャオちゃんが急に走り始めた訳やわ」
ああもう、なんだかこの人たちの行動が読めるようになってきた。Aは死んだ目でふたりを見つめる。そんなAの気持ちなど露知らず、シャオロンはよろよろとAに近づいて、興奮気味に耳打ちする。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
