✦ 向かう鹿に矢を立つ ページ45
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「はー、全く手がかかる幹部だな。ってかゾム、凄い香水臭い。みかんかな」
「アー、やっぱり？ なんか廊下で変な女に絡まれてもうて」
存外事なかれ主義なペ神である、直截割ってAを助けようとしない時点でお察しだ。まあペ神も幹部レベル、もしくはそれ以上に忙しいのでその判断はやむを得ないけれど。
これは簡単には説得できないと理解したペ神は諦めて軽く雑談すると、その後に意外にも早くショッピの部屋番号を伝えた。
「ショッピは105番の部屋やで、お願いやから刺激はすんなよ。アイツ扱い大変なんやから」
「ンヒ、分かってますってばぁ」
「アノ、私そろそろ職場に」
自分にとって都合の悪い言葉は全て右から左のゾムは、彼女の言葉をナチュラルに聞き流し、患者棟の入口に足を踏み入れた。
105番の扉を躊躇なく開けたゾム。あまりのスピードにAにはゾムを止める猶予はなかった。ドアの先にはベッドに腰をかけてきょとんとこちらを見るショッピの姿が。両手で持っていたカタログには
「は！？ いやちょ、返してくださいよ。なんです急に、Aちゃんの気配がまたしたと思ったらゾムさんもいるし、」
「このカタログ何に使う気やってん、言え」
「そんなの一択でしょ、もしかして英語読めません？」
読めるわ、だから聞いてんねん、とショッピに啖呵を切るゾムに、涼しい顔して いや、普通に婚約指輪選んでてんけど と返すショッピ。Aはその辺の知識が浅いので、ぽかんと二人の喧騒を眺めていた。ゾムはショッピのすました態度に最高にイラついて、半笑いなくせに青筋を浮かべながら言う。
「幹部は婚約する時グルッペンからの許可がいるやろ。ンでお前どうせ許可貰ってないんやろ、やからこんなモンお前には必要ない。没収」
「いや返してくださいって、許可云々とかじゃ断ち切れない運命で結ばれてるんです俺たち」
「ゴメン意味わからん」
Aにもショッピの言っている意味はわからなかったが、彼の言う運命の相手が誰かわからないので下手に口出しできない。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
