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やはり女の子は笑顔が一等かわいいのだ。ショッピはAのその小さな手を大きくて無骨な手で包み込んで、痛む足を引き摺りながら医務室の方向へゆっくりと歩き始めた。
「バカ！！！ 無茶すんなってあれほど言ったのに、完治までの期間がまた伸びたやんか、あーまた忙しなるわ……」
ペ神から話を聞くところ、どうやらショッピは扉をピッキングして病室から無断逃亡していたらしい。どうりで病衣だったわけだ。例の105番もショッピで、たまに暴れていたのはAの匂いを嗅ぎ取った時の 会わせろ！ という訴えだった。骨折して全治三ヶ月なのによくやるよ、とペ神も呆れている。ちなみにまだ一ヶ月も経っていない。その上今回の件で悪化して全治四ヶ月になったらしい。本当にバカだとAは思った。
「(たかが命の恩人に会ってもメリットないと思うんだけどな……)」
Aはたまに合理性の塊みたいなところがあるので、ショッピの行動が心底理解できなかった。だって、命の恩人だからといって世界が救えるわけでもなければ地球温暖化が止まる訳でもないし。
ただショッピには恩があるのでそういう文句を言う訳にもいかず、Aは静かにショッピを見送った。別れ際、ショッピはAの片腕を掴んで酷い剣幕で言っていた。
「絶対に明日来てくださいね。来る時間は何時でもいいですよ。あ、でも一緒にご飯食べたいからできれば昼休憩の時に来てほしい」
「うん、お昼に来れるように頑張ってみる。ショッピさ」
「ショッピくんって呼んで欲しいな」
「……ぇ、っと、でも一応上司だし、話したのも今日が初めてだし……」
ショッピは真っ黒な目でAを見つめて、艶やかな黒い尻尾をいやらしく、小さく揺らす。まるで 言うことを聞け と直接訴えてるみたいに。段々その視線が熱を帯びてきて、Aは謂れもない気持ちになった。
「……しょっぴくん、も、無理しないで下さいね、」
もじもじとそう言ってから、逃げるようにAは去った。男の子とあまり関わったことの無い初心なAは、初対面の人こそぐいぐい行けるものの、逆にぐいぐいこられたら引いてしまうタイプだった。主導権を握られてるみたいで、どうも慣れない。 ショッピは去っていったAを思い返しながら、大きな溜息をつく。頭を手で抱えて、あー、なんて低い声で唸る。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
