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喉の奥から、ひゅっ、と音が鳴る。Aの頭を守りながら、ショッピは少し上半身をあげた。
「……っぶね〜……、油断しとった。……誰や？」
さっきのゲロ甘な態度とは正反対に、凍りつくほど低い声でショッピは言った。銃弾の飛んできた方向を睨むが、そこには天井に括り付けられたリボルバーだけがあって、人の姿は見えない。何かカラクリでも仕掛けて遠隔で発砲操作できるようにしたのだろうか。ショッピはそう考察して、二発目が来ないうちにAを俵抱きし走り出す。骨折した足など見向きもされず、ショッピによって酷使されるショッピの体。可哀想。だが、痛みなどこの時のショッピには眼中になかった。本気で目の前の女を守ること以外、考えていなかった。
「ショッピさ、もう多分大丈夫ですだからっ、お願いだからっ、もう走らないで……」
頼むから無理しないで、という念を込めてそう言った。その想いが伝わったのか、ショッピは少しづつ速度をゆるめて、最終的に止まった。Aは暴れてショッピの腕から抜け出すと、とうに見えなくなった殺害未遂現場の方向をみつめた。そして直ぐにショッピに視線を移すと、心底心配げな顔をする。
うさぎみたいに不安定なその様子に、ショッピはどうしようもなく庇護欲を覚えたと同時に、Aを危険な目に遭わせた人間を絶対に殺そうと決意した。
「歩けますか」
「Aさんの為ならなんでも」
「ぅ、と、取り敢えず医務室まで行きませんか、」
ショッピは顔を顰める。またあの軟禁生活が始まるのか、と思うとせっかくAに会えたというのに最低な気分になる。でもAの頼みなら、と一瞬肯定が過ぎるが、肝心のAに会えないんじゃ意味が無い。
「それはイヤ、もうあんなとこで軟禁生活なんて耐えられへん」
「うう、どうすれば……」
自分の身を案じて辺りをきょろきょろ見ているAがこんなにも愛おしい。さっきまで命を狙われてたと言うのに、俺の天使は自分よりもおれの身を優先してくれているようだった。ショッピは堪らなく嬉しくて、また堪らなくAのお願いに弱って、困りきったAに救いの提案を述べる。
「じゃあ俺の専属メイドになって、その上毎日俺の病室に面会にきてくれるなら、医務室行ってもええよ」
「ほんと！ わかった、専属メイドはよく分からないけど、面会は絶対行く、やくそくするね」
Aは一気に笑顔になって、ショッピは悶える。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
