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Aに名前呼ばれただけでこんな心地になるなんて、俺はなんて幸せものなんだろうか。ショッピはそんな風に思っては、大きく膨らむ欲望をAにダイレクトに渡す。
「オレね、中庭で野垂れ死にかけてたとき、アンタが天使に見えた。ほんとに危なかったから、可愛ええ天使が俺の事迎えに来たとばかり思っとって、そっからは朦朧としとったけど、目が覚めたらオレは生きてて、俺の天使は実在した。それがAちゃんやった。……ああ、ごめん、イキナリで驚きました？ まあええか、Aちゃん、俺の専属メイドになって。あ、これは幹部命令な」
「……は、は？ ぇ、いや、一旦離して……」
「ン？ ええよ」
熱で溶けきったでろでろの綿菓子みたいに、バレンタインの友チョコで溢れたスクールバッグみたいに甘い声で、ショッピはAからそっと手を離した。Aは振り向いてショッピを見る。相変わらず、ショッピは幸せそうに笑っていた。
Aは絶句する。無理に背伸びしてショッピの頬にある痣に手を当てると、眉を下げて言った。
「酷い傷。足も、まだ完治してない……。だめですよ、もっと安静にして下さい」
「……は、」
ショッピは目を見開いた。その時に確信した、彼女は本当に天使なのだ、と。
ショッピはどうも感激しきってしまって、骨折した片足なんてお構い無しに膝から崩れ落ちる。Aはショッピが足をまた痛めたのかと思って慌てて彼に駆け寄ってしゃがみ込んだ。
「大丈夫ですか！？ 痛いとこありますか？ いむっ医務室行かなきゃ、」
「……Aちゃん、今って専属先ある？」
「せ、専属先……？ 聞いたことないので多分、無いですけど……ってそんな事いいから医務室に」
「なら俺の専属メイドになって下さいよ、四六時中傍にいて。そんで俺の為だけに味噌汁作って、俺の為だけに笑って、」
Aの両手を握る。それから、とショッピは続けようとして、急にAの腰に手を回した。あまりに唐突な動きにAは間抜けな声だけが出て、今度こそ殺されると思った。刹那とも思える時間でショッピはAを押し倒し、ショッピ自身も伏せる。
その時だった。伏せてからほんの0.01秒にも満たない時間で銃弾がAの立っていた場所目掛けて飛んできた。バァン、なんて大袈裟な音とともに鉛玉が煙立つ。撃たれたところからしゅう、と音が鳴った。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
