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同時に105番の扉ががたがたと揺れる。驚いて肩が跳ねたが、ペ神の言い方的に何か精神病でも患っているのだろうか。軍人というだけあって、精神疾患を患っていてもおかしくないし、むしろ頷ける。大変だったんだな、と月並みの感想を思い浮かべて、すぐ右手の101番と書かれた扉をノックした。
ノックが返ったので、Aは入りますとだけ返して扉を開ける。そこには松葉杖をついた人の良さそうな男が立っていた。相変わらず、105番の扉は揺れている。Aは無視して、食事の乗ったトレーを見せる。
「こんにちは。昼食を持って参りました」
「ご苦労さん。今日は何かな……おっ、肉じゃがか！ ……って、お嬢ちゃん見ねぇ顔だな。新入り？」
「いえ、ヘルプです。良ければ食事、ベッドまでお持ちしましょうか？」
「マジ？ 気が利くねぇ」
骨折して何かと不便なんだよ、そう言って笑った男。Aは 私もなった事あるので分かります と返した。男は そうか！ 辛いよなあ と共感して、ベッドに座る。ほかほかと湯気が出る食事を見て、男の腹が鳴った。
「サンキュ。また来てな！」
「ふふ、考えておきます」
釈然としないAの言い方に男は ありゃ、振られた？ と笑う。本当に気さくで諧謔的な人だとAは思った。
四部屋回って、これからだというところで105番の部屋を通った。相変わらず煩い。そういえば104番の人が105番がたまに煩くなって困るなんて言っていたな。……ペ神からは部屋に入るなとしか言われてないので、注意くらいはいいだろう。そう思ってAは105番の扉をノックした。
「大丈夫ですか……？」
揺れが止まる。Aは命が途絶えたみたいに急に静かになった扉の先を怪訝に思う。いやけれど、これは罠だ。彼女はそう判断した。こうやって相手を不安にさせ、ドアを開けたら最後、途端に105番に好き勝手されるに違いない。
Aは考え込んで、とりあえず見るからに余りそうな量の個別包装海苔を一袋とって、扉の下の隙間から投げいれた。君たち読者諸君の思いを代弁するならば、「なんで？」だろう。ちなみにA曰く、「私にもわかんない」だそう。マ、難しい伏線とかでもないのでこれに関してはあまり深く考える必要はない。
相変わらずシンとした部屋がつひに不気味に思えて、Aは慌てて次の部屋へと足を運ぶ。
部屋の向こうで一人の男が気味悪く笑ってる事は、きっと知らない方が幸せだから。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
