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Aはタイ米を食べたことがないので実物大は知らないが、画像や映像でなら見たことがある。となると、耳朶にギリギリ入るくらいだろうか。─────あれ、耳朶に入れるの、良くないか。
「でしたら、耳朶に入れることは可能でしょうか」
「ああ、恐く可能だよ。だがなぜ？」
「指にチップを入れた生活を想像したのですが、メイドの業務に支障が出そうなビジョンしか見えなくて…… そこで大きさを言われて、大体耳朶に入るくらいかーと思いまして」
「成程、随分と頭が回るみたいだな」
「光栄です」
Aは深深と頭を下げた。グルッペンはその様子を見てからトントンに耳打ちすると、トントンは分かったとだけ言って総統室を後にした。その姿を見送り、Aが顔を上げたと同時にグルッペンが言う。
「足労をかけたな、二人とも。それとA、いつも捕虜にはGPSの代償として何か欲しいものを贈っているが、なにか要求はあるか？」
「ええと、でしたら……」
「なら俺は新しいナイフが欲しいぞ！」
「コネシマ、お前は黙れ」
コネシマの獣耳がしゅんと落ち込む。そのさまを見てグルッペンは溜息をつくと、片手を上げて 分かった、近距離部隊の武器を新しくするよう言っておくよ と告げた。コネシマの獣耳が元に戻った。
「ほんま！？ ありがとうなグルッペン！」
「まあコレでAへの代償権利はコネシマへと移行された訳だが」
「えっ？」
「はは、冗談だよ」
「……はは。(なんかこの人、ギリシャのワイン水で薄めないで飲んでそう)」
……──────マイクロチップを埋め込む工程を割愛するならば、Aは頑張ったよ、とだけ言っておこう。
総統室に出向いた日に早くもGPS埋蔵され、術後次の日。幸いにも昨日は死ななかったので、Aは妙に活き活きしていた。けれど、肝心な残機問題解決の為にはシャオロンに会わないことには話が進まない。
12月17日、午前のことだ。Aは最近は大分慣れてきた単純作業という名の洗濯を黙々と続けていた。例のチップの所為で耳に多少の違和感はあるが、指だったら多少どころではない違和感を感じていただろうと思うとAのあの判断は英断だっただろう。
洗濯物を干し終え清水が例の如くメイド長と会議に向かったので、単独行動が許された。かと言っても業務時間内なので、Aは何をしようと頭を悩ませる。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
