✦ 1カラットのダイヤを君に ページ30
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「うべっ、」
ベッドから落下して目が覚めた。最悪の目覚めだった。デジャヴなんだけど、一回目よりも嫌な死に方をした。一回目は即死だったのに対し、二回目はギリギリまで苦しかった。
見渡すと、部屋にいた。さっきの混乱とは打って変わってやけに冷静なAは、毒殺だろうか、なんて推理を始める。状況証拠的にあらかじめ室内に毒ガスでも仕込まれていたんだろうが、ただ起きた時にはもうガスはなかった。その証拠に、Aは今生きている。
というか、死んだよね。
まさかと思って右手を捲ると、そこには黒い字で█26と書いてある。Aは察した。
多分コレ、死ぬ度に一個ずつ減っていく残機みたいなもので、無論ゼロになったら死ぬやつだ、ってね。
残り残機 : █26
໒꒱· ﾟ
「おはようございます、清水さん！ つかぬ事を聞きますが、今日って何日でしょうか？」
「なに、あなた今日も寝惚けてるの？ 今日は16日よ」
「ああ、そうでした……。有難う御座います」
昨日と全くおなじ流れで、違うことといえば右手首のカウントが減っていたことと、日付が昨日と違うことだ。まあ、後者に至っては当たり前だが。Aはがっかりする。昨日の事件の話をシャオロンに共有したい、しかしそれよりもAは自分が死んだことによりシャオロンが責任感を感じて気落ちするのを見るのが嫌だった。目に見える人に悲しんで欲しくなかった。
けど、とAは心の中で押し黙る。だからといってシャオロンに伝えなければ、このまま殺られ続けられる未来しか見えない。Aは困りきってしまった。誰も頼れない心細さに、重圧に、押しつぶされそう。
「A？」
「っあ、な、なんでしょう？」
「いや、ぼーっとしてたから。体調悪い？」
「えっ、あ、いえ、大丈夫です！ さ、洗濯に行きましょ」
清水は頬に手を当てると、走り出したAを見て、心配そうな声色で ええ、とだけ返した。
走った勢いで清水より早く洗濯場に着いたAは、回されていた洗濯機から服を取り出して、籠いっぱいのそれを中庭まで運ぶ。清水も手馴れた手つきで洗濯物を取り、後を追う。
中庭に着くと、先人メイド達が揃っていた。早々に干されたタオルやら服やらが爽やかな風に吹かれて揺れている。生きているはずなのになんだか生きている気になれなくて、どこか浮世離れした気分で写真のような景色を見つめていた。そのときだった。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
