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「まず、俺らは廊下を歩いとった。時刻はおよそ5時くらい。Aが死ぬほんの数秒前に、俺の視界が急に歪んだ。多分、煙。煙幕とか催涙弾かと思ったけど、音がしなかったからその可能性はほぼないよね。白煙スプレーでも使ったんかなー…… や、でも、そしたら俺の意識が一瞬失せた説明がつかんから…… よく分からん。そしたら俺の対角線側でなんかが光って、Aに逃げろって言う前に、Aが逝かれた。……ごめん、せっかく一度は守ったのに」
「シャオロンさん……。いえ、私が不甲斐ないばかりに。それに私今生きてますし、シャオロンさんが気落ちする必要はありません」
そう言って優しく笑うと、少し半泣き状態だったシャオロンの目が揺れた。不安だったんだろうなあとAはどうも感情移入してしまい、つい犬みたいな彼の頭を撫でる。シャオロンは心地よくて、嬉しくて、目が蕩けた。
気を失う、とはどういうことだろう。何らかの毒物でも吸ったのだろうか。ああくそ解らない、Aは悶々と悩んで先程図書館にあった本達を思い浮かべる。確か化学の本が置いてあったはずだから、症状から辿って調べたらなんの物質を吸ったのかは特定が出来るかもしれない。如何せん、途方もない作業だが。
しかしAは思う。
いや待てよ。犯人が意図してシャオロンを何らかの薬で意識を飛ばさせた場合、犯人は相当化学の心得がある。つまり、次の暗殺は弓とは限らないわけだ。
犯人の殺害対象である自分が今も尚生きているということは、また殺しにくるに違いない。犯人の手口からすると恐らく殺害方法は厭わないタイプなので、次の犯行は薬殺の可能性が出てきた。いやけど、どこで何するかは結局分からないままだ。
はあ、ちゃんと考えてるのに、何も分からないなんて。
Aは彼の頭からそっと手を離して、情報を述べる。
「私目線の話をします。窓からの外の景色に夢中になってたら、急にシャオロンさんの声が聞こえて、振り向いてシャオロンさんの姿を確認する前に胸が熱くなって、気がついたら暗転。私からは何の姿も見えませんでした。目が覚めたらベッドから落ちてて、日付を聞くと次の日で驚きました。そこで気付いたんですが、右手の手首、見てくださいこれ」
Aは徐ろに腕を捲って腕に刻まれた数字を見せた。█27とタトゥーのように記されたそれを見て、シャオロンは眉を顰める。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
