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桃色の服を着た看護婦が若そうな男の元へと駆けて行った。その姿を見送った後、医者らしき男は思い出したようにAに話しかける。
「そういや、君が最近入ったって噂の人間さんだよね。名前はなんだったかな」
「思依Aです。あなたは……？」
「Aちゃんね。そういや治療したや。俺はしんぺい。お面の『神』からとってペ神って言われとる。好きに呼んでな。……ああ、傷開いちゃったのか、頬も若干深い。ええよ、おいで」
「おい変なことすんなよ」
「バカ、シャオロン。するとしたら対象はおめぇだよ」
「鳥肌たったわ」
໒꒱· ﾟ
痛みは癒えないが出血は収まり、貧血による頭痛や手足の痺れを抑えるために鉄剤が処方された。暫くは体を温めて寝るようにとの指示を出され、Aは感謝を述べてシャオロンと医務室を後にした。
とうに空は暗がっていて、城下街の灯りのせいで細やかな星こそ見えないが、一等星ははっきりとさ輝きを主張している。鮮やかに灯るオレンジの街が如何にも平和で、Aはすこぶる悲しくなった。こんなにも美しい景色が、この城の甘い香りが、しょうもない種族同士の争いで一夜にして崩れる可能性があるだなんて。
Aはさらに決意を固くして、振り向いた。
「シャオロンさん、私―――――」
「Aっ！！！」
振り向くとそこにはシャオロンは居なくてAが驚くと、ひっそり閑とした廊下にシャオロンの悲鳴に近い牽制が聞こえた。
Aがシャオロンの姿を見つける前に、胸が焼けるように熱くなって、
苦しむ間もない、美しく、
刹那にも感じた見事な暗殺にAは死ぬ前に溜息をつきたい所存だったが
心臓を貫いた弓矢の先端と目が合う前にAの視界は暗転した。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
