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目を凝らすと、そこには中庭への入口の門から、大きく手を振ってこちらへ駆けてくる清水の姿が。Aは返事をするように大きく手を振ると、彼女は走りにくそうなスカートを持ち上げながらメイド達の元へと到着した。
「どうしたんです？」
「どうしたんです？ じゃない！ あんた、ショッピさんを助けたんだってね！？」
「ショッピ……？ ああ、あの倒れていた兵隊さんですか」
「そうよ、そういえば幹部紹介してなかったわ……。でも、良くやった！ この国の恩人ね！ ところでなんで気付いたの？」
草木の音が聞こえて、とAが返すと、清水は一瞬呆気からんとして、その後なるほどと手を打った。メイド達はきょろきょろ互いの顔を見合わして、随分Aは妙な事を言うとでもいいたげに怪訝な顔をした。Aはメイド達の反応が不思議だったので首を傾げていると、清水が口を開く。
「人間は自然音の耳が冴えていると聞いたことがあるわ。だから私達の聞こえなかった木々の音が聞こえて助けに行けたのね！」
「あ〜！ なるほど、清水さん冴えますね！」
「ふふ、昔は人間について勉強してたからね」
Aが話の脈略から察するに、恐らく獣人達の耳は自然音の聞き取りには向かないらしい。そう考えるとメイド達が木々の音に気が付かずショッピのSOSを聴き逃していたのも説明がつく。
それに一般人の体力や運動神経も獣人の方が遥かに勝るのに、現在人間が獣人に太刀打ちできているのも、自然音を聞き取れない彼らの性質を駆使して戦略的に戦っているからだろう。
Aは学校では教えられない政府の裏事情を知って身震いする。知らぬ間にプロパガンダを浴びていたとは、なんて恐ろしいんだ。
Aが唸って色々考えを巡らせていると、ひとつ疑問が浮かんだので聞いてみる。
「そういえば、ショッピ？ さんって中庭にいましたよね。でも負傷してたってことは外で怪我したんでしょうけど……。どうやって中庭に入ったんですかね」
「あー、中庭と外庭は実は繋がってるんだよ。外庭に大きな庭園あるんだけど、その庭園の雑木林と中庭の雑木林が繋がっててね。まあ状況把握的に、負傷したまま何らかの方法で城の塀を突破したけど、落下して更に負傷を負い、追い討ちには庭園の管理者が不在と来た。だから一番人がいる可能性が高くて城への近道の中庭を目指したんじゃないかな」
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
