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「良かったぁ……」
「あんた、大丈夫？」
「へ、」
間抜けな声と安心で緩みきった頬。人間は無常に獣人を見捨て殺すものだと思っていたメイドたちは、そんなAの様子に酷く驚いていた。Aは薄く笑って 大丈夫 と言うと、メイドたちはやるせなくなったのか、一人の少女が口を開く。
「服、血だらけじゃん。部屋に替えの服あるでしょ？ 着替えてきていいからね。芝生は私達が何とかしておくよ」
「！ ありがとうございます！」
Aは溌剌に笑うと、勢いよく部屋に戻って行った。Aの後ろ姿を見ながら、メイド達は話す。
「人間って、皆が皆酷いやつじゃないのね」
「たまたまあの子が良い子だっただけよ」
「そもそも人を助けるのは当たり前でしょう？ 何を今更」
「けどあの子はきっと私達と同じよ」
「ねえ、今日から無視はやめにしない？」
「私仲良くなりたい！」
「こら、貴方までスカートを汚さないの」
「ショッピさん……」
໒꒱· ﾟ
「(あの人、助かるといいなあ)」
血腥いメイド服を偶然部屋にあった段ボールに一時的に避難させて、お風呂に入った。体の汚れがすっかり落ちたあと、今度は汚れてもいい服に着替えて風呂場でメイド服を濯ぐ。血が乾く前に洗った成果か、案外簡単に汚れは落ちてくれた。
「よし！ あとは部屋の洗濯機で洗ったらカンペキ！」
モダンと西洋が一体化しているこの獣人の国では、城内にエレベーターがあるわ、シャンデリアがあるわ、一律に並んだ最新洗濯機があるわ、照明が松明なところがあるわと、色々あべこべだった。なのに統一感があるのは何故だろうと思いつつも、まあ部屋に洗濯機があるのは有難いので使わせてもらっている。
更にメイド服へと着替えて先程着た汚れてもいい服と血塗れメイド服を洗濯機に投げると、開始ボタンを押す。回り始めたのを確認して、Aは部屋を後にした。
中庭に戻るとあら不思議、洗濯物は全て干されて、芝生の血も綺麗さっぱりである。どうやってやったかは知らないが、敢えて聞かないでおくことにした。
「皆さん！」
「あら、おかえり。血は落ちた？」
「はい！ お陰様で早く洗えたので」
「よかった」
にっ、と悪戯げに笑った一人のメイド。どうやら彼女たちは、Aのことを受け入れてくれたらしかった。Aがここでようやくほっとして胸を撫で下ろすと、おーいと遠くから声が聞こえた。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
