✦ ドゥームズデイは突然に！ ページ1
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12月上旬のあくる日の朝。早くもクリスマスムードに入りつつあるこの学園では、クリスマスまでに彼氏彼女を作ろうと学年全体が奮闘していた。毎年恒例のその空気に、二年生のAは相変わらずだなと苦笑する。
こんな日々に平和ボケしたAの脳は、何か突飛な、歴史の1ページになるような出来事が起きないだろうかと考える。
無論、それは突然だった。
「えっ、！？」
がたがたと上下運動する机にAは目を見張った。天災の予兆か窓の外の木々が大袈裟に葉を揺らしている。枝一本も掴めそうにない揺れ具合だった。寡黙な授業中も一気に騒然とし、先生は机に潜りなさいと声を荒らげるも、パニック状態の生徒達は友人と手を取り合い右往左往慌てふためく。Aは左隣に座っていた友人を一瞥すると、二人の視線がかちあった。
不安で彼女の元に駆け寄ろうとした時、夥しい騒音が校舎に木霊した。
─────A達のクラスの外壁が、崩れた。おい、嘘だろうとAが癇癪を起こす前に支えを失った地面は雪崩て、丁度Aの足元でそれは止まった。A以外のクラスメイトは地面の土砂によって一階に落ちたらしい。腰が抜ける。逃げなければ、とわかっていても、足は杭が打たれたみたいに動かないし、頭に鉛が吊り下げられたみたいに前が向けない。
遠くから人間の声が聞こえた。咄嗟に顔を上げると、地上にはナイフやら爆弾やら物騒なものを持った、獣人……あ！ Aは閃く。
これは彼ら獣人の攻撃だ。極稀に、人間と対立関係にある獣人間こと人外は、こうして唐突に攻撃を行い物資や捕虜を奪い獣人の国へと逃走する。無論人間も負けじと交戦するので、この戦火は今後も失われないだろう。
だが唯でさえ希少なその行為のターゲットがまさかの母校で、それが今日行われるなんて誰が想像したか。そも都会とも田舎とも言えない中途半端なこの街での奇襲は如何せん頭が悪い気がする。別に何か目的が有るのか、と思ったけれど、獣人の対処は自治体でも警察でもなく全て政府が行っているので、Aは下手な憶測は辞めた。
ふと大きく穴の空いた校舎の隙間から、一人だけ、妙に存在感のある人を見つける。
黒い軍服に、栗色の髪。Aから見て右側が光って見えるのは、金属質の髪留めでも髪につけているのだろう。光が眩しくて、くらっときた。
なんだか嫌な第六感が働いた気がしたAは、彼と目があった途端に立ち上がって逃げ出した。
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にのやも(プロフ) - モモモさん» きゃあ！ そんなこと言われたら沢山書きたくなっちゃいます！🥹 ご期待に添えるようなるべく余談回挟めるよう頑張ります！🙇🏻♀️" (4月5日 8時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 展開が一つ一つ丁寧で面白くてもう全部読みきっちゃいました！3章以内で終わるのか...もっと書いてもいいんですよ🥹（わがまま） (4月4日 21時) (レス) id: 90bb9ca7b2 (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 梓月さん» コメント有難う御座います！🙇🏻♀️" 是非命狙われてる夢主ちゃんを守ってあげてください……！👊🏻✨ (4月1日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ぐいぐい来られると困っちゃうのあまりにも可愛い…守護らねば (3月31日 21時) (レス) @page42 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 滅華狂さん» あの場面はとっても慎重に書いたので、そう言って貰えて作者冥利に尽きます！😭✨ これからも更新頑張ります！🙇🏻♀️" (3月27日 11時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年3月24日 17時
