空の街

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雑貨コーナーはアクセサリーから食器から文房具まで色々あって、ジャンルぐちゃぐちゃなそれたちは見てるだけでも面白い


「何かいーのありました？」

「わかんないけど面白い」

「この置物とか日本のじゃなさそうっすよね」

「確かに。てかそれ買うの？」


須藤のカゴには私がチョイスした服が
そのまま一式入っている


「……まぁ」

「いーよ無理しなくてー」

「たまにはこういうのもいいかなって？あ、これ見て」

「市松人形だっけ？こういうのも売れるんだね〜」

「買ってあげます」

「いらないよ」

「今日の記念に」

「いやだからいらないって、何か怖いし…」

「髪伸びたら教えて下さい」

「だからやだって、あっ！カゴ入れようとしないでバカ！やだ呪われる！！ちょっと！！」

「あひゃひゃひゃひゃひゃ！」


そんな風にしてお互い何着かの服を買って車に戻れば
喉が渇いてドリンクホルダーのジュースを飲んだら
何だかすっきりした


「結構買ったな〜でもこれ定価で買ったらすごい金額になりそう」

「それ着てくんすね」

「トイレで着替えた〜何かちょっと気分変わるかも」


ふふん、と笑った須藤はエンジンをかけて


「次どこ行くの？」

「映画」

「何見るの？」

「何かやってるやつ」

「何それテキトー」

「選んどいて」


動き出した車の中でスマホを開いた

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