空の街

50 ページ50

「「「「かんぱーい！」」」」


課長、桑田さん、須藤、私の4人でジョッキを合わせれば桑田さんは一気に飲み干してすぐに二杯目を注文した


「あれ瀬野は？」

「私はまだ大丈夫です、」


毎回送ってもらうのもあれだし、
酔っぱらってもし何か失言したら…、


「何今更かわいこぶっちゃってんのよ」

「別にそういうのじゃないですー」

「じゃあ飲め飲めほら。ん？」

「……、」

「こないだ酷い二日酔いなってたから身にしみてるん
じゃないすか〜？ね？」


須藤のさりげないフォローに桑田さんはふぅんと引き下がって須藤はハイボールと課長の烏龍茶を注文した


「で、俺いない間二人っきりでどうだったの？」

「いつもとおんなじですよー。たまにAさんが凡ミスして飯奢ってもらったくらい？」

「だからお前はさぁそんな態度だからずっと……」

「桑田さん次何飲みますー？はいメニュー」

「あ？うーん…次はぁ〜…」


そういえば桑田さんは昔から、やたら私と須藤をくっつけたがってたような気がしないでもない


「大阪大変でした？」


話題を振れば課長は穏やかに笑った


「そうですね…でもこちらの仕事に気を回さなくても良かったので集中できました。瀬野さんも須藤くんもしっかりお留守番ありがとうございました」


大人な課長に悪ノリの桑田さん、それに付き合ういつもよりちょっとペースの早い須藤を見ながら、私は一杯目のビールをちびちび飲み続けた

この小説の続きへ→←49

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す