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いつの間にか見ていたテレビは終わっていて、消せば静かな空間によくわからない空気が流れ始めた気がした
まって急に静かになったら何か、
うんやっぱテレビつけよう、
「…………もういいすか」
「…え」
リモコンを持ったらふいに聞いた須藤は
またその目で私をじっと見つめて
「……いいって…、え?…でも、」
そういうのはまだって、ちゃんと付き合ってからって言ってた、よね?私の顔が赤いから?いや待ってそんなの
「チーズフォンデュ。もう食べないなら下げちゃっていいっすか?」
「…チーズフォンデュ……あぁうん、いいですっ、」
「ん」
シンクに食器を運んでいく須藤を見ればまだ心臓はうるさく鳴っていて、ゆっくり深呼吸した
だめだ……、何だこれ……、、何やってんだろ私、、
顔を覆ってゆっくり息を吐けば
やっぱり飲み過ぎたかもとワインを見つめた
カチャカチャとシンクで作業する須藤の後ろ姿を見れば離れた距離に少し落ち着いて
この後って何するの?もうご飯は食べたし、いや何って何?そうだもう寝ちゃおう、……ベッドで?いやそれはそれで何かおかしい事にならない?おかしい事って何だ
待って待って待っていつもどうしてたっけ、
そうだよいつも通りでいいんだって、
いつも通り、いつも通り、いつもど……
「Aさん?」
覆っていた手を下げれば
すぐそこにしゃがんだ須藤の顔があって
「大丈夫すか?気分悪い?」
「…っ!!」
「ふはっ、すげーさっきよりも顔赤……」
「やめてっ!!」
私の頬をつまんでいた手を振り解いたら
笑っていた須藤が静かになった
「………、、…ごめん、もう帰って…、」
「……」
須藤はゆっくり立ち上がって
おじゃましましたと小さく残して出て行った
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南季(プロフ) - まきさん» まきさんありがとうございます…( ;∀;)!とても励みになります!須藤推し嬉しいです♪ もうしばらく続くので楽しんで行ってください♪ (2023年4月23日 21時) (レス) id: 83dd2f72dd (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 須藤推しだったので空の街、噛みしめながら読んでます!大好きです! (2023年4月23日 15時) (レス) id: 9a3630dfde (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆずはさん» ゆずはさんお久しぶりですー!!ありがとうございます♪こちらは多分短編になると思いますが、またしばらくお付き合い下さい(*^^*)♪ (2023年3月31日 6時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 南季さん!♪お久しぶりですっ!!また作品を見られてとても嬉しいです!! (2023年3月31日 6時) (レス) id: d5f1772468 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆきまる。さん» ありがとうございます。そんな風に思ってもらえて私も嬉しいです。ゆきまる。さんのペースで、ゆっくりゆっくりいきましょう(*^^*) (2023年3月30日 22時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南季 | 作成日時:2023年3月26日 21時