三日目 ページ3
私の穴埋めなんていくらでもいるだろうに。環だって行動はアレだが仕事は出来る。事務員では異例の幹部候補生の薙だって、勿論優秀。私に嫌味を言ってくるあのお局だって、仕事に関しては有能。
私の穴埋めをするまでも無く、前と変わらず仕事は行える。一体何を渋っているというの、幹部達は。私の仕事内容だって、慣れてしまえば簡単な作業。少し賢い学生ならすぐに覚えられるだろう。
「お言葉ですが、私の穴埋めをするまでも無いかと。私の部署の事務員は皆優秀ですし、仕事内容も慣れてしまえば簡単です」
「簡単、お前はそう言うがな……あれは他の事務員の手の回らない、面倒な仕事ばかりだよ。誰もやりたがらない」
「面倒なのは確かにそうですが、私が引き継ぐ際には簡略化しておきます。そのための手配も現在行なっています」
「もう引き継ぎまで！全く優秀な部下を持って羨ましいよトン氏」
「だから退職止めろ言うとるやろ！」
え、私退職できないんですか。もう引き継ぎの準備始めてるんですけど。大体穴埋め云々は必要無いと言っているのに。
「なあ、もう塾で働くって決めてんか？」
「ええ、あちらも人手不足で困っているようですし」
「うちもアンタが抜けたら困るんやって」
「ですから、私がいなくても＿＿＿＿＿＿」
繰り返し行われる会話に疲れていると＿＿＿背後のドアがバンッと音を立てて開かれた。反射で振り返ると、黄色のオーバーオールと、赤と黒のストライプのシャツが目に映った。顔を上に上げると、こちらを睨みつける二つの顔。私が何をしたと。
「なんやコイツ」
「お前ら人の話聞けや！さっき会議で話したやろ！？」
「えーなんやっけ？大先生がキッショい顔でニヤけてたのは覚えとるで」
「そこまで覚えてたら分かるやん！思い出せ！」
思い出さなくていいから帰らせろ。マニュアル作らないといけないんだぞこっちは。
というか、シャオロン様とコネシマ様を見たのは久しぶりだ。新人歓迎会でアルハラ紛いな事をしているのを遠目で見たのが最後か。訓練場に用など無かったし、前線に行った事なんて人生で一度もない。食堂も一般兵と幹部、事務員で部屋は分かれている。事務棟に来る幹部はエーミール様やロボロ様などの非戦闘員の方々。凱旋も観に行かない。
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生茶(プロフ) - ゆるゆるなさん» ゆるゆるな様、作品をご覧いただきありがとうございます！不定期更新にはなりますが、読んでいただけたら幸いです。 (3月29日 0時) (
レス) id: cf05a2e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆるな - とても好きです！！これからの更新頑張ってください！ (3月28日 21時) (レス) id: cce9726ea8 (このIDを非表示/違反報告)
生茶(プロフ) - ゲリラさん» ゲリラ様、ご覧いただきありがとうございます！コメント、非常に励みになります。これからもどうかよろしくお願いします！ (3月28日 11時) (レス) id: cf05a2e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - こんにちは‼️更新内容めちゃくちゃ良いです(^ - ^)これからも頑張ってください‼️ (3月28日 11時) (レス) @page4 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生茶 | 作成日時：2024年3月26日 22時
