【wrwrd】それからオレは有能力 参

本当の能力 ページ9

きんときside


kt「......え？」


手元に視点を合わせれば手錠の鎖部分は粉々に粉砕して外れていた。

嘘だろ...？さっき壊れなかったのに


pk「え？！きんときさん手錠...！」

kt「......」


取り敢えずぴくとさんのも手錠を壊そうと手錠に手を掛ける。
ギュッと握っても壊れず、しばらく力んでいる。

なんでだ...？
俺は、ぴくとさんを助けたいのにｯ...！

そうすると、急にまた手錠が粉々に粉砕する。


pk「わｯ！びっくりした...きんときさん本当にどうしたんすか？！」

kt「いや、俺にも......」


発動条件が分からない。
さっきの行動を思い返してみよう。

最初は取り敢えず手錠を外すことだけ考えた。
けど、途中で......助けたいって。


kt「......そうか」


分かった。
これは、俺の"本当の能力"なんだ。

牢屋の鉄格子を両手で掴み取り、唱える。


kt「"思想(スーシャン)"」


そう言うと両手で掴んでいた鉄格子はみるみるへし曲がり、人1人が通れる程になった。
錘は魔力の向上化の圧力で鎖部分がちぎれた。


pk「...思想(スーシャン)...確か、自身の強い想いに応じて力の加減が調整されて現になる...本当に、この能力はあったんだ」

kt「......もっと早く見つけたかったなぁ」


過ぎたことはもう取り返せない。
今は目先にあることだけを考えよう。
後悔はその後。

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