【wrwrd】それからオレは有能力 参

嘘付きマリオネット ページ5

チーノside


ci「....ッ..無限(アレス)」

「そうだよ......私(俺)はこの世界で一番強力な能力を手に入れた...お陰で魔女呼ばわりされたり、あるいは奇跡の子とか言われて敬われたりしたなぁ...」

「無駄話は終わり。チーノはどうする？チーノが死ぬ？それとも...総統が死ぬ？」


ボロボロで座り込んだ俺に目を合わせるようにAさんはしゃがみ、にこりと笑う。
それが、彼女の本心なのか。
グルッペンさんを殺しに戻ってきたなんて俺は信じたくない。
その時、Aさんの背中辺りから透明な糸が現になったかの様に、ピンと張っているのがうっすらと見えた。

それは手足、首筋に絡み付いていてまるでマリオネットみたいだった。

嗚呼、そうか。嘘(リューゲ)で見抜けなかった理由はこれなのか。
Aさんが口にするのは本心ではあった。
けど、それを無理矢理何者かにそうさせられている、操られている。
ならば、俺は


ci「マリオネットから、自由にするのみ...ってことか...！」

「なんだなんだ？マリオネット？あの糸で囚われている人形か？」

「見てて滑稽だよね。人の指図でしか動けない人形さ...」

ci「......Aさんは嘘付きマリオネットだッ！！」

ci「いつもいつも後輩に笑顔で取り繕って、その挙げ句誰かに操られて帰ってくるなんて...酷すぎる！」

「ほう...私(俺)がマリオネットだと言うのか....そんなことはない。己の意思で今ここに居ること、示してあげよう」

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