【wrwrd】それからオレは有能力 参

グルッペン・フューラー ページ21

シューベ・フューラーの死後、シューベの跡継ぎであったグルッペン・フューラーが5代目総統として配置された。

総統がグルッペンになったあと、我々国の食料問題や治安問題等が改正され、村人達が潤っていく姿傾向が見られた。
その後兵士達は能力兵と一般兵に分けられたり、幹部の人数が改正された。

つい最近まで兵士だった私は何故か幹部に配置された。

その時の私は絶望に満ちていた。
シューベ・フューラーをこの手で殺せなかったこと。
今までの積み重ねが分からなくなってしまったのだ
今のこの能力はアイツを殺すためだけにあったのと同じくらいだ。


gr「...新しく幹部に配置させたシャ・Aだ」

「......よろしくお願いします」


幹部に配置されて２年まではこの状況だったが、丁度3年たったある日、新しく幹部に配属される人達が見受けられた。
その日私は出掛けてしまっていた。
何故ならば。
この能力がもう使い物にならなくなったからだ。
否、使えなく無いが、あの日から稀に思い出すのだ。

『バケモノ！』
『魔女は森に帰れ！』

罵倒する声が聞こえる。
消えたい。消したい。
要らない。こんな能力要らない。
普通になりたかった。
そんな思いが日に日に強くなり、とうとう仕事にも影響が出そうになったための決断だ。

久しい母国、白尾国。
その一角に何でも屋が1軒ぽつりとたっている。
その扉をキィ...と開けると、1人の少年が座って本を読みふっけていた。

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