【wrwrd】それからオレは有能力 参

デッド オア デッド ページ12

you side


「ﾁｯ......むしゃくしゃする！！」ﾊﾟﾝｯ


グルッペンに向けて銃弾を放っている筈なのに全て空を切っている。
何故だ。何故だ。
私(俺)は確かにアイツの頭を狙っているのに。
そう考えているうちにグルッペンはこちらへと近付いてくる。それでもなお当たらない。

このままじゃ敵討ち出来ずに死ぬ。
それだけは御免だ。
私(俺)の使命は、アイツを殺すことなんだ。


gr「ククク......何もしていないのに心拍数あがってはいないか？」

「うるさいｯ！！」


今度はナイフでグルッペンの腹部目掛けて飛び掛かる。
その瞬間、目の前は業火で広がっている。
間一髪で避けてみると、書記長であるトントンが縄を燃やして此方に攻撃してきた。


tn「グルさん近付いたらアカンやろ」

gr「嗚呼。すまんな」

tn「ったく...アンタが死んだらどうせぇって言うんや...！」


トントンのルビーの様な瞳が火花を散らす様にひかる。
何故か手足の先まで震えている。
怯えているのか？あんな奴に。
そんなはずがない、そんなわけがない。
でも、アイツからは威圧がヒシヒシ伝わってくる。

そんなこと、関係のない話。
コイツらにはもう
デッド オア ライフ(死ぬか生きるか)
なんて甘い選択しではなく
デッド オア デッド(死)
でしかないんだ

声がヒビク、届かない→←殺意は威圧に負かされる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す