それでもオレは無能力【wrwrd】 (ページ23)

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侵入者だぁれページ23

？side

夕方５時頃。
予定通りの時間帯に着いたな。

俺は今、我々国の幹部棟のダクトの中。
ここはかなり危険。何故なら、味方最大の脅威、ゾムが通る道だからだ。

初めて伺った時にゾムさんにダクトから急に出てきてびっくりさせられたからだ。
念のため途中の倉庫からダクトを降り、辺りの気配を探ってから外に出る。

『...ビンゴ。やっぱ倉庫周りは人が少ない』

監視カメラには勿論、警戒しながら進んだ。
情報室に行けば情報豊富は確かだが、情報管理のロボロさんか鬱先生がいるだろう。

そうとなれば簡単。
バレるまで辺りを探るのみ。

街のことはある程度掴み取った。
あとは内部だけ。

食堂前を通ると、誰かが食堂から出てくる。
シャオロンさんだ。

sya「...誰や、お前」

『ｯ！________！』ﾊﾞﾝｯ

sya「うわっ！」

マズイ。見つかった。
俺は能力を使った上で煙幕を投げてシャオロンさんからまく。

でも、焦って走ったのが運の尽き。
案の定警報が鳴ってしまった。

幹部や兵士が巡回に回る前に誰かの開けっ放しの自室の窓から勢いよく飛び出し、庭の隅に回る。

しばらく休息を取っていると、一般兵らしき人物が前を通った。
見つからないうちに仕留めよう。
そう思い、銃口を兵士に向ける。

ﾊﾟｧﾝと音がすると、兵士はその場で倒れた。

今だ。
そう思い塀を登って逃げようとする。

？「駄目だよ。兵士を殺した罪はちゃんと償わないと」

シュルリと俺の腕に絡み付く緑のツル。
それはあっという間に強く縛られる。

こんなもの、簡単に取れる。
手袋に隠していた強化ナイフを使ってツルを切り裂く。

『...逃がしてくれませんかね、ひとらんらんさん』

ht「名前を知っていると言うことは、一度俺達の元へきたことあるのかな」

『それはどうでしょう』

？「...ｯらぁ！！」ｶﾞﾝｯ

『グッ...！』

蹴りを顔面にくらった為、タラリと鼻から血が垂れる。
それを気にせず不意うちしてきたシャオロンさんを蹴り飛ばす。

『...フゥ...』

sya「ﾋﾋｯ...触ったな」

『？...(ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ!!)』

俺の体全体に電流が流れる。
想像以上の痛みだ。

『う"ｯ...あぁあああ""！！』

そこで俺の意識は途絶えた。