◆ ページ37
「なに？じゃあ、まさか断るつもりだと？」
『私は、目立ちたくないんです。のこのこ目立つ場所に入りたくありません。高嶺の花とかマドンナとかもう目立ってるやんとかはもう良いですからね2回やりましたそのくだり』
「だがこの軍は自由だぞ？ありのままのお前を受け入れ、お前の蝕まれた心を煙で癒そうとも何人も文句は言わない。ただお前は我々の花であり救いでありそして友であれば良い」
一瞬息を呑んだ。今までしっかりと被れていた仮面が度々剥がれ落ちてしまう迂闊さ故か、とうとう生徒会でかわいくない兎月Aを知らない者は居なくなったようだ。
「A、A、A。なんと愛らしく可憐な名前だろう。きっとこの箱庭の有象無象共はお前の事をその名前に違わぬ…いや、これは少し違うな…まるで綺麗な御伽噺にでも出てくる様な姫君だと思っている事だろう。光を一身に受け闇を知らず、心の深淵などあるはずもないと。…嗚呼、その夢を壊した時、彼らはどんな顔をするのだろう？気にならないか？」
恍惚と、何処までも邪悪に笑みを深めた彼を見て指先が段々と冷たくなっていく。
これは交渉に見せかけた決定事項の報告であるし、報告に見せかけた脅迫だ。
彼は暗に、このまま拒み続けるなら私の秘密を暴露してやっても良いと言っている、それも至極楽しそうに。
どうしようどうやって切り抜けようといういつもの思考には至らず、私はただただ学内で偉人の如く祭り上げられている目の前の男子生徒を軽蔑してしまっていた。
周りを囲む生徒会の人達は一様にして口を閉ざしている。
すきだとか友だとかと言う癖に、彼らは手さえ差し伸べてはくれない。
総統閣下は絶対だとでも言う様に。
馬鹿馬鹿しい。
悲しい。
私の気持ちは？
自分が良ければ良いって事？
そんなの酷い。
いや。
でも一番嫌なのは。
そんな思いがぐるぐるとまとわりついて離れない自分自身。
あんなに良くしてくれている彼らに一瞬でも嫌悪を感じてしまった自分自身。
ああ、ああ、かわいくない兎月A。
どこまでも醜い兎月A。
やっぱり私は、わたしは、私はお前の事が……！！
…ああもう、どうでもいいや。
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える。(プロフ) - 桜華さん» こんばんは初めまして、える。と申します。青い鳥の件、把握致しました。確認して参りますね！コメントでのご報告、誠にありがとうございます。これからも何卒よろしくお願い致します。 (2023年2月21日 18時) (
レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - コメント失礼いたします！青い鳥の垢をフォロー申請しましたことをDM開かれていらっしゃらないようでしたので、こちらより失礼致します。同じ名前の垢より申請送られているかと思われますので、ご検討よろしくお願いいたします！ (2023年2月21日 17時) (レス) @page50 id: db53fda8a3 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - ピット☆さん» こんばんは、える。と申します。自宅の夢主ちゃんを褒めて頂いてありがとうございます！彼女はもしかしたら人と感覚のピントがズレているのかもしれません(笑)応援も痛み入ります、頑張らせて頂きます！ (2022年12月30日 18時) (レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - 狂気的な愛を前にしてビクビクするだかじゃなくてしっかりやり返せる夢主ちゃん…最高です！！こんなにちゃんとやり返せる子はあんまり居ないので読めて嬉しいです！大変だとは思いますがこれからも無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年12月30日 9時) (レス) @page12 id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
える。(プロフ) - 清水さん» おはようございます、える。と申します。コメントありがとうございます！是非今後とも、物語の行く末を見届け頂ければと思います。頑張りますね、応援ありがとうございます！ (2022年12月28日 8時) (レス) id: 4124cd0df0 (このIDを非表示/違反報告)
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