rdo先生はたぶんモテない【rd】

23 らだお先生と新しい春 ページ49

A side






青井「おいそこの新2年生






もうすぐホームルーム始まるのに何してんだ？」






予鈴鳴ったぞ、と言い右手に黒いファイルを持ちながら






こっちに近寄ってくるスーツを着たらだおくんがいた






「らだおくん！






…なんでスーツ？」






青井「いや式典ある日くらいさすがに着るだろ」






「あ、そっか」






青井「もう生徒は教室いる時間だろ」






「新入生の子が校内で迷ってたから案内してたら遅れちゃった…






らだおくんは？」






青井「まあ、ちょっとこっちの方に用事あってな






一緒に歩くか






そういえば始業式の前に今から新しい担任がホームルーム来るんだろ？






お前クラス替え何組だったんだ？」






「えーっとね、2年4組かな」






私がそう答えるとらだおくんは少し考えた素振りをしたあと






同情するような顔でこっちを見てきた






青井「キーモット先生…じゃないといいな…」






「え？！わざわざそんなこと言うってことはそういうことなの？！」






青井「いや、俺はそうじゃないといいなって言っただけで別に…






無事を祈るよ」






「もう絶対そうじゃん！！」






隠すの下手か！とツッコミを入れる






青井「でもそっか、お前も気づいたらもう2年だもんなあ






生徒が成長するのってやけに早く感じるな






ついこないだ出会ったばっかな気がしてたけど






きっと卒業までもあっという間なんだろうな」






「えぇ？！そんなのやだよ！






せっかくらだおくんの異動がなくてホッとしてたのに






もう卒業の話なの？！」






青井「さすがに早いか」






「そうだよ、だって私今年もらだおくんと思い出いっぱい作るってもう決めちゃってるよ？」






これがそのスケジュール、とカレンダーを見せる






青井「勝手に決めるな」

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