検索窓
今日:121 hit、昨日:211 hit、合計:41,035 hit

17 如月さんとらだお先生 ページ34

A side






青井「ココアうっめぇ…






はぁ…心に染みる…」






「おじさん臭いよらだおくん」






青井「…なんか今日やけに大人しいよなお前」






「そうかな…」






青井「何を企んでるんだよ、吐け」






ずずっ、とココアを飲みながらこっちを見てくるらだおくん






「んー…ねぇらだおくん」






(これはなんの理由も根拠もないただの女の勘なんだけど)






「らだおくんって昔、夕コ先生のこと好きだったの?」






らだおくんは私のその言葉に口の中のココアを全部こぼした






青井「きっ、きいたのか?!






夕コ先生から?!?!」






慌てた様子のらだおくんはガタンっと音をたてて立ち上がった






「え…?」






青井「…えっ、違うのか?」






「あの…聞いたとかじゃなくてそうなのかなって






思ったんだけど…






なんかその言い方じゃまるで本当に」






青井「なんだそうかじゃあ違う」






「いやもう誤魔化すのは無理だよ」






てかはやくココア拭いて着替えて






青井「お前にだけは知られたくなかった…」






ずぅぅぅん、と落ち込みながらそう言う






(本当にそうだったのか…)






「やだなあ私、別に言いふらしたりしないよ?」






青井「いや、そうじゃなくてさ」






「からかったりもしないよ?」






らだおくんは私を見て気まづそうにしていた






青井「だって…自分が高校の時先生を好きだったくせに






お前に対して「先生を好きになるな」なんて…






説得力ないだろ」






「そんなの私気にしないよ?






それにいつも言ってるけど私が勝手にらだおくんを好きなだけで






答えが欲しいわけじゃないんだよ」






私がそう言うとらだおくんは言いづらそうにした後、口を開いた






青井「そうじゃなくてな…






この際はっきり言うけどな、それってあんまり意味無くないか?






何にもならない無駄な時間を費やしてるとしか俺には思えん






もっと自分の時間を大事にした方がいい






そんなふうにいくら思われても






俺がAの気持ちに答えられることはこの先ずっとないんだぞ」






その言葉が私の心にどしんと重くのしかかった

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
252人がお気に入り
設定タグ:rd , 実況者
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

のえた。(プロフ) - 黒狐さん» わざわざありがとうございます! (3月25日 19時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐 - 10話の次の話夢主ちゃんのところ🦀さんになってますよ〜細かくてすみません、今回も大好きな話になってて面白かったです! (3月25日 19時) (レス) @page19 id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
のえた。(プロフ) - 人間さん» ありがとうございます🥹 (3月24日 1時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
人間 - あ、これ神だ、、、☆ (3月23日 21時) (レス) @page15 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
のえた。(プロフ) - 黒狐さん» ありがとうございます🥲💕頑張ります! (3月23日 15時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のえた。 | 作成日時:2024年3月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。