ど ページ7
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先生のカウンセリングを受けていく度に､ちゃんと眠れる日が出来るようになってきた｡悪夢を見なくなった｡
やけど､精神状態が良くなる度に俺の家の窓際に腰掛けて尾びれを揺らしてるセイレーンが見えにくくなって､キミが消えてしまうんじゃないかと､不安になるんや｡
突然､鏡の中に君の水死体が写ってしまえば｡
俺たちの恋は泡になって深海で漂ってしまうけど｡
まるで､人魚姫の最後の姿のように｡
だとしても､きみがこの部屋を赤く染める時まで､
2人で､ここで暮らしていよう｡
まだ､今は｡
────
｢トイフェル･シャオロンの現在の色は〜?｣
｢うん! 元気と活力のオレンジ! 精神状態良好! もう大丈夫そうだね〜｣
もう最近の放課後はずっと保健室に入り浸ってた気がする。……師団の仕事、ショッピくんとチーノに任せっきりやな。明日からパシられんな……
｢おぉ!シャオロンやったやん!｣
｢最近は顔色もようなってきたしな!｣
満面の笑みの大先生達が言う｡お前ら保護者か?
────
帰り道、薄く宵闇が広がり始めた空、みんなで肩を並べて帰っていた。
宵闇と言っても小望月……満月より少し欠けた月が頭上に煌々としていて、割と明るいけどな。明日は満月やな〜
｢いや〜ホント､お前らには心配かけたな……もう大丈夫やで!｣
とみんなに言う｡みんなは回復祝いに焼肉でも行くか! チーノの金で!! とかふざけたことを言っている｡
ゾムも"おれ、シャオロンのいっぱい食べてる所が見たいねんな……"と独白をこぼしていた。
かなり怖い。前にゾムの口ん中に俺特製の料理突っ込んだの割と恨まれてんよな……
｢最近は眠れてなかったからな、今日は早く寝たいから焼肉はまた今度にせぇへん?｣
身の危険を感じたので、今日はやめておこう。それにはよ寝たいのもホントやしな。
おぅ､お大事にな〜とみんなに言われながら別れる。
ドアノブをガチャ､と開けて家の中に入る｡
ただいま、なんて言葉がまだ誰もいない家にこだまする。
ゆるり、家の中に入って自室に入る。ふと、違和感を感じる。
窓際を、ふと見たら
いなかったんだ､キミが｡
あぁ、戻ったんやな､水死体に｡
縺翫☆縺吶ａ縺ｮ ?･繧医ｏ譖ｲ (お手軽5種)
繧ｪ繝ｼ繝舌?
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作者名：はむはむパラダイス | 作成日時：2023年12月7日 23時
