【d!】不良を買い取りました！

47話 ページ47

kn「飯も嫌がるし、ダチならプレゼントくらい受け取れよ」
kn「やから、これならお前と話せるやろ？」
kn「金以外の方法使ってみたんやから感謝せぃ」

「…なんで俺なんかとダチになりたいんだよ」
「不良なのに」

kn「…」
ut「…」
sha「怖ないもん」

シャオロンが、Aの目を真っ直ぐ見て
言った。初期では怖い怖いと戦いていた
彼がくしゃっと笑顔で言う姿にAの
手が止まる

sha「A、優しいやん。やから怖ない」
sha「ま？人気ナンバーワンの俺とツーのお前が固まってた方が女子も喜ぶやろ？」

ut「不人気sha「じゃかましい！」

「…」

なんたんだよ、こいつら
さっきから意味わかんないこといいやがって

不良になったのは、お前らみたいに
優しいヤツらが手を差し伸べないように
するためだよ

なのに、すり抜けてきやがって

「…」
kn「んで、受け取るん？」

「…話すだけだからな」

kn「そうも言ってられへんぞー？」

Aは体操服を握りしめ
頬を赤く染めていた。らしくない顔に
3人同じ表情をする

「…」

意味わかんない。

kn「んじゃ、月曜やから宜しくな？」
「…それはそれで金もらうからな」
kn「ははっ、好きにせぇ」




───
図書館


em「…」

今日も来ないんだろうか。こないだ
あの人の地雷を踏み抜いて以来
一切来てくれない。

寂しさのつまった弁当を頬張りながら
シクシクないていると

ガラガラっと開く音とともに
あのAさんが近づいてきた

em「ん、Aさん、…」
em「先日は、ほんますみませんでした…」
em「地雷踏んでもうたよな」

「…エーミールセンセ」
「…」

「…こないだは、…すんませんした」
「…」

「ダチが、できてしまったから」
「…こないだの言葉、取り消す」

em「！…いいことじゃないですか」
em「それはお祝い事ですよ！」

Aさんは、呆れた眼差しで
俺を見ながらも
いかにそれが素晴らしいかという講義を
聞いてくれた。

お弁当から邪気が払われていく
嬉しい、うれしい

em「嬉しいです、ほんま」
「…それで泣くの？」

em「心配してたからですよ！」
em「はぁぁ、よかった」
em「…Aさんを心配してる人って結構いるんですからね」

「…」

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