45話 ページ45
日曜日
gr「…」
「…ん、…？」
gr「起きたか」
Aは、腫れぼったい瞼を
開き自分の状況を確認したあと
俺を見つめた。なんでここに、と
「集金日は、再来週…gr「毎週土曜は泊まるだろ」
「…」
gr「…それにしても、細いな」
gr「なんか食いに行くか？」
「…」
「グルッペンさん、あと俺は何年返せば返済できますか」
gr「うむ、…今のペースだと1年半だな」
gr「高校を卒業するまえなのも目的があるんだろ？」
「…はい」
Aは、俺に抱かれながら小さく
首を縦に降った。ジャケットじゃ
寒さはしのげないらしい。今度
布団を買ってやろう
gr「…借金は、お前の親父のだ」
gr「勝手に、担保にさせられていただけの、な」
「…」
《あの日》突然逃げた親父が
残したのはこのアパートと途方に暮れた
借金のみだった。
それを知ってもう数年。やっと返済の
見通しがたってきた。ここでやめるわけには
いかない
このペースを維持しないと、その時までに
返せない
gr「…返済したあと、何するんだ」
「…何するんでしょうね」
gr「…」
そこからはいつ聞いても同じ答え
暗黙の未来を言わないのは、俺の不安を
掻き立てる
gr「A。よく聞け」
gr「お前は体の限度をこえて働いている」
gr「いつか、ガタが来るぞ」
gr「若くても、来る日は来る」
gr「その前に、とまれ」
gr「できれば、」
gr「信頼出来るやつを作れ」
「…また、相談しろってやつですか」
「相談したって、病気は治らんでしょ」
gr「…」
Aから直接言わないが
こいつの唯一の兄弟が入院している
それの費用も出しているはずだ
gr「…A、お前はもう少し周りを見ろ」
gr「お前を、必要としているやつは大勢いる」
「……」
「それは、顔？」
gr「…」
Aのその瞳は、美しく
悲しいものだった。美術館に飾ってある
宝石と並べても怪盗はこいつを奪うだろう
その親父譲りの顔を、誰よりも
美しい事を理解し憎んでいるのは
間違いなくAだ
gr「顔だけのやつもいるし、そうじゃないのもおる」
gr「俺の嫁に来てくれたら、顔も変えてやるゾ」
「…顔に針とか怖いっす」
gr「…ふふ、それもそうだな」
gr「…愛してるぞ」
「…物好きですね、ほんま」
gr「そうだな」
gr「寒いな。体触らせてくれ」
「…そういって、抱きますよね」
gr「う」
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あちき(プロフ) - 人間さん» ありがとうございます！ (3月26日 23時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
人間 - この作品好きです､､無理しないようにしてください！ (3月26日 23時) (レス) @page34 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - あちきさん» わざわざありがとうございます！これからも応援してます！ (3月26日 12時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ミルクさん» すみません！今治しました💦 (3月25日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - (自称)の部分((自称))にするか｢（自称）＝俺｣の部分の自称の()を消して自称のみにしないと反映されないと思います、分かりにくくてすみません。 (3月25日 16時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月25日 14時
