32話 ページ32
渡り廊下
kn「…なんだよ」
Aは、嫌悪を煮詰めた顔で
俺を睨む。数秒の沈黙の後
重たい口から聞いた言葉は
俺の予想通りで
「体操服持ってないんだよ」
kn「…」
kn「なんや、んなことかよ」
「は？…」
kn「なら俺が買ってやる」
「…金額知らんの？」
公立と言えど制服だけで万はいく
勿論、体操服も、だ。
しかも厄介に冬、夏、帽子、靴とか
買わなきゃいけないものがあまりにもおおく
財布の紐はそれを許さない
何言ってんだこいつ
kn「靴入れて4万くらいやろ」
kn「2セットくらいこうたるわ」
「いらん」
「親の金だろそれ。」
「親だって、馬の骨に貢がせるために
やってるわけちゃうぞ」
こんなに話にならんやつとは思ってなかった
これ以上も無駄だ
こいつから離れようとした時
kn「…俺の親は、そんなぇぇもんちゃうわ」
「…は？」
振り返れば、先程までのコネシマじゃない
空のように深く綺麗な瞳に、光がない
そういやこいつの弁当ってコンビニの
だった気がする
kn「とりあえず、買うから出ろ」
kn「あと体育も。トントンがうるさいねん」
「いや、いらんから」
kn「なら、俺の召使いになれ」
「…はい？」
「…あんたの召使いになる代わりに、買ってやる…と」
このコネシマったやつは、頭のネジが
変なところで曲がっていると確信
俺を雇う気らしい
kn「おん、先月辺りにメイドやめたから今必要やねん」
kn「とりあえず、週二からでええか」
kn「あ、夜は飯と風呂と洗濯を」
kn「あさは、起こしてくれ」
「…」
こいつメイド雇ってその上で辞めたんかよ
…
人の財布事情を知ってしまい申し訳なさと
恐怖とイラつきが鍋のように混ざる
それでも払ってもらうなら…
「…わかったよ、仕事があるから」
「…月と金でいい？」
kn「ええよ」
kn「金は明日やな」
kn「あ、ならLI〇E交換しとこか」
kn「住所送っとく」
kn「あさは、7時には起きたい」
kn「飯は、甘いのは好かん」
「…」
こいつうるさいな…
機械作業のように交換してしまった
LI〇Eのサッカーボールのアイコンをみて
若干の後悔を残しながら、教室に戻る
kn「んで、お前は出るよな？」
「…体操服、があればな」
kn「任せとけ」
「…」
俺と同じバイトでもしてるん？…
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あちき(プロフ) - 人間さん» ありがとうございます！ (3月26日 23時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
人間 - この作品好きです､､無理しないようにしてください！ (3月26日 23時) (レス) @page34 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - あちきさん» わざわざありがとうございます！これからも応援してます！ (3月26日 12時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ミルクさん» すみません！今治しました💦 (3月25日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - (自称)の部分((自称))にするか｢（自称）＝俺｣の部分の自称の()を消して自称のみにしないと反映されないと思います、分かりにくくてすみません。 (3月25日 16時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年3月25日 14時
